チームになってみて感じていることは?
良い面は、「一人で解決できること」よりも「チームだからこそ解決できること」が圧倒的に多いということです。それは間口の広さもありますが、専門性もあります。それが絶妙にバラけていて、そして絶妙に自分のところで重なっている感覚。それぞれの持ち味が「担保」される配置関係にあり、己の領域を侵犯されない安心感が根底にあるのではないかと感じています。
また、個人としてお互いが尊重し、受容していることがとてつもなく大きいと感じています。つまり心の扉が存在しないか、とても開きやすい状態であるということ。
それらが相まって、心理的安全性が極めて高いチームになっているのではないかと推察しています。もうこれは圧倒的に良き面だと思っています。
先日気づいたのですが、リスト時代の戸建事業ブランディングにおいて実現したもの、それはまさに事業部における心理的安全性であったのだなと。そして恐らくは関わるプロジェクトの多くでそれを本能的に構築しようとしているのだと思います。
悪い面は、お世辞でもなんでもなく、本当に無いのです。思い当たりません。
チームになって、成し遂げられることの変化を感じていますか?感じている場合、それはどのような変化でしょうか?
元々一人であった時にも誰かから相談を受けた時に「できない」とは言わないようにしていたので、そこは今でも変わりませんがその相談内容をどう解決していくのか?のアプローチが変わったことと、それによるスピードが断然違う、と感じています。
つまり、チームになる前は全て外部パートナーなので「誰にどの程度の何を相談すべきか」を慎重に考え進めていたのですが、コアメンバーだとその時間と労力が激減しているのです。結果的にそれが私自身の負担軽減に繋がっていて、驚異的に救われているところです。
そのプロセスにおいて大切にしているのが、コアメンバーそれぞれの本業や人生において何かプラスになりそうかどうか、を都度考えているということかなと思っています。
plan-Aのようなチームを作りたい、と聞かれたらなんと答えますか?
「とても難しい」「安易には構築できない」と答えると思います。
plan-Aのチーム組成は、あくまで「人起点」です。そしてその起点には「具体的な課題」が存在している。その順番とバランスがとても重要であると思うのです。どれもが欠けても長続きしないのではないかと。
また、中心にいる人の性格・性質も大いに影響を与えると思いますし、その人が組織やチームをどう考えているのか、そこにこれからの世の中を見据えた先見性はあるのか、なども絡んでくるので案外楽では無いのではないかなと。
plan-Aのチームメンバーとの関係性は、今後変化すると思いますか?
原則は変わらないように思っています。ただ、個々がこれだけ仕事ができる人たちであるので、plan-Aとは別のチャンネルの中でも大いに評価されていく人たちなのだろうなと思われ、その時にplan-Aという器が皆さんの為になるのかどうか、はあるだろうなと思ったりはしています。必然といえば必然かもしれませんが、plan-Aが抱えるプロジェクトは極めて難易度が高いものが多い。というかそれしか無い。その難易度の高い案件に対するモチベーションの高さが担保できなくなったら、その時は「plan-Aらしさ」を失った時なので、その時はいよいよだな、とは思いますがその反面「そんなこと絶対に起きないな」という変な確信もあったりしています。
チームメンバーを安易に増やしたいとも思いませんし、必要な時に、必要な場面でジョインいただく可能性はあると思いますが、その機会はいたずらに設けるものではないなと。
あとひとつ言えるのは、今のメンバー間でももっと個々の人生における苦しみや楽しみを分かち合えるようになると家族や配偶者とは全く別の関係性が生まれるのではないかなと思っています。(既に自分自身がそれを実感し、圧倒的な安心感=心の地盤を得たような心持ちがあります)
plan-Aは、私が2018年に独立し、1人で始めた会社でした。
そこから3年経った後、ごく自然な流れでメンバーが集まり、今のplan-Aは「チーム」となりました。
私とチームメンバーの関係は、たとえば「雇用主と従業員」というようなものではありません。それぞれが自立した個人として別の場でも活躍している人たちであり、個性も多様。だからこそ、相互に尊敬しあえる我々の関係性は常に対等です。
他の場を知るからこそ視野が広く、多角的にものを考える。それぞれのフィールドで得た知見を惜しみなくチーム内外へと提供していく。これがplan-Aの仕事の仕方です。
互いへの信頼と尊敬をベースに、それぞれが最適なパフォーマンスをし、足りない部分は自然と補う。そんな仕事の進め方は、私が創業当初に描いていたビジョンをはるかに超えるものとなり、多くの方に「plan-Aのチーム」についても興味をお持ちいただけるようにもなりました。
ー「人材をシェアする時代が来る」ー
創業当初漠然と考えていたこの言葉。私自身が多くのプロジェクトに参画することで体現しているうちに、気がついたらチーム自体も時代の流れに合うものとして形成されています。
チームとなったplan-Aを、どうぞよろしくお願いします。