【前編】代表が語る、現在のplan-Aについて

相澤毅(plan-A代表取締役社長)

plan-A代表取締役社長である相澤が、plan-A=相澤という構図からplan-A=プロジェクトチーム、という構図にスイッチした現在のplan-Aのあり方について語ります。

plan-Aを立ち上げた経緯とは?

前職在職中、多くの企業や団体とご一緒する機会に恵まれたが、そのいずれの場面においても「あなたとは仕事をしたいがあなたの後ろにある看板はいらないのだが」と言われ、これは「人材をシェアする時代」がもうすぐそこまで来ているのでは、と感じたことが大きなきっかけになっています。とはいえすぐに意思決定したわけではなく、2年間ほど悩んだ末に独立を決めました。独立を決めるにあたっては熱海のホテルに引き篭もり「自分は何者か?自分には何ができるのか?BADストーリーは?」などを考え抜いたことが今でも効いていると感じます。

「人材をシェアする時代」が到来するにあたり、自分自身がその流れに「誰かの力」で翻弄されるのは違うと思い、自分自身でその流れをコントロールしたい、という思考がとても強かった。なればこそ「plan-Aでは雇用はしない」という基本方針を定めるところまではとても速かったし、揺らいでいないものでもあります。結果的に今のチームが生まれ、それが機能していることが素直にうれしいですし「plan-Aらしいよな」と感じているところでもあります。

起業から数年経ち、いま『plan-A』を俯瞰して感じることは?

起業当初から「金銭を稼ぐ仕事」と「それ以外の利益を得る仕事」をバランスさせながら動いていたように思います。また、売上構成比はシビアに考えていて、定常型と目標達成型とをバランス良く配したり、行政事業を重めに持たないなどのリスクヘッジは同時に進めていました。その結果、第1期から売上としてはバランシングすることができたように思います。そのまま第3期の頭までは稼働できていましたが、明らかに多忙度合いが変わっていったこと、そこに期待されるものがより大きく重くなっていったことも踏まえ、仲間を探し始めました。運良く友人に紹介いただいた方が一番最初のメンバージョインでしたが、その後もその都度「困っている状態」を「解消する為に手を上げてくれた」り、「自発的に推薦をしてくれた」りし、急速に今のメンバー構成になっていきました。

正直なところここに戦略性は無く、本当に「その都度苦しんでいた」ことが起因していて、ある意味では「それこそplan-Aらしさ」のようなものを生み出している気がしています。つまり「plan-Aそのものが課題解決型のプロジェクトチームなのだ」ということ。

自分達が苦しんでいることをどう解決していくか?というある意味地に足ついた課題解決を推進してきているからこそ説得力があるし、実行力・実現力が違う。なればこそ「一人で解決できること」よりも「チームで解決できること」の方がその差は月とスッポンほどの明確さを持っていると考えます。それだけにチームメンバーは安易に増やしたくない。

plan-A=相澤、という構図からplan-A=プロジェクトチーム、という構図にスイッチしていったことは、大いなる変化であり、時代の要請にも適合(というより先端にいる)しているのではないかと感じており、同時にこのチームで動けることに幸せを感じつつ、感謝しています。

plan-Aとして目指していることは?

前向きに考え、動いて、もがいたり苦しんでいる人の役に立ちたい。

私たちの仕事は本質的な変革を求める動きが多い為、生半可な覚悟ではやり遂げることができないと感じています。場合によってはクライアントの心をえぐるような場面も出てくるでしょう。そして短絡的に諸々を判断せずに寄り添う必要も出てきます。それには深層に及ぶ信頼関係が必須となります。その時に本人たちが本気であるかどうかは極めて重要であると。

そこのマインドセットが必要であればそこから関わりますが、せめてクライアントのご担当者は既にプロジェクトに対して本気のマインドをお持ちでいて欲しいと思います。企業規模の大小などは問うていません。

前向きに本気で取り組んでいれば、確実にもがいていくし、苦しんでいくもの。しかしそこにガッツリと寄り添っていくことで乗り越えられる険しい崖がある。それは私たちにとっても覚悟を求められる場面でもあります。

つまり、私たちは険しい崖をヘリコプターに乗って「あーでもないこーでもない」という存在ではなく、一緒にその崖を登っている存在であるということ。

なればこその信頼関係の深化が生まれ、その結果プロジェクト的にも、個々人的にも「化学反応が起きていく」のだと思います。