• 参加者の声

「誰の、何の不安を消すか」。1年間の足踏みを経て手にした「起業の実装力」

前原彰紀さん/会社員

フルタイムの正社員として通販企業に勤め、多忙な日々を送る中、「起業したいアイデアに出会った」という前原さん。しかし相談相手がいないなどの孤独感から、自分は向いていないのではないか……」と感じたこともあったとのこと。偶然ACT!を知り、即座に応募を決めてくれたという前原さんに、お話を伺いました。

ACT!に参加される前は、どのような状態でしたか?

前原さん: 1年ほど前から「起業してみたい」という気持ちはありました。当時は副業的にコンサルをやっていたのですが、ダイレクトに「いてくれて助かったよ」と言われるのがすごく嬉しくて。その経験も踏まえ、これから先を考えた時に、ただコンサルの幅を広げるよりはやはり「自分の力で事業をしたい」と考えるようになりました。

とはいえ、自分なりにアイディアを資料にまではできても、これで本当にマネタイズできるところまで進むのか、お客様に具体的に何を出すのかという細かいところは何も決まらなくて。起業する人には相談相手がたくさんいるんだろうなと勝手に思い込んでいたので、その時点で相談先がない自分は「ちょっとダメなのかな」と不安に思っていました。

そこでKIP(神奈川産業振興センター)に登録されたのですね。

前原さん: はい。登録した初日にこのACT!を紹介していただいて、すぐに申し込みました。スケジュール的にも2週間に1回というペースで、これなら自分でもこなせそうだと感じたのも大きかったです。

プログラム期間中、お仕事の状況がかなり変わったそうですが。

前原さん: そうなんです。参加し始めた頃から勤務体系に変化があって、毎日通勤になり、やや時間の捻出は大変になりました。それでも、ACT!に参加するためにYOXO BOXへ行くたびに、少しずつ前に進み、自分が変わっていけると感じていたので、通い続けることへのストレスはありませんでした。

参加してみて、参加者の皆さんの印象はどうでしたか?

前原さん: どんな様子か想像できずに参加しましたが、皆さん本当にフランクで、社会人として仕事をしながらも、前だけを向いて進んでいる方々ばかりでした。起業においては自分のレベルもわからないし、どんな人がいるのかも不安でしたが、集まった人たちには本当にいい印象しかありません。「悩んでいていいんだ」「悩み抜くことで次に進めるんだ」と自分を肯定できたのは、皆さんの存在があったからです。いい意味で「サラリーマンだけの集まり」とはずいぶん違うなというのが一番の印象でした。

プログラムを通じて、考え方に変化はありましたか?

前原さん: 最後のピッチ、「行動計画の発表」は、自分としては満足のいくものではありませんでした。会社での報告や課題共有には慣れているつもりでしたが、ピッチは全く別物。以前だったら上手く喋れずボロボロだったと落ち込むところでしたが、起業に向き合うことで、完璧ではなくても良いという風に思えるような心境の変化があったかもしれません。

そのおかげで、今はそれを前向きに捉え、「あの悔しさを次にどう繋げるか」を考えられるようになったこと自体が、自分の変化だと思っています。

事業の内容についても、大きな気づきがあったと伺いました。

前原さん: しっかり考えなければいけないんだと改めて気付かされた点でいうと、どこまで行っても「誰のどんな不安を解消するのか」「誰のお困りごとを解決するのか」が大事であるということでした。DAY1の最初のワークで向き合った内容なのですが、そこを自分でビシッと言えないとダメなんだと。3ヶ月の間、常にそれが頭の中にありました。

また、田中さん(plan-A/ACT!プログラムディレクター)との個別面談で「サービス設計」についてアドバイスをもらえたことは大きな気づきとなりました。そこから現実感のあるプランが考えられるようになり、今は具体的に考え出すステップに進めています。

最後に、ACT!への参加を迷っている方へのメッセージをお願いします。

前原さん: 起業に関する「正解」や具体的な「How to」を求めている人も多いと思うのですが、それよりもACT!は「とにかく一歩動くための場」として最適な設計になっていて、そこがとても大事なんだと参加してみて改めて感じました。

迷っていても、まとまっていなくてもいい。動くことで思わぬ出会いや、自分の考えを深掘りする機会が得られる場所なので、やりたい事がある人には、ぜひおすすめしたいです。


インタビューを終えて(運営より)

インタビューの終盤、前原さんは「実は昨日、伴走してもらっているKIP(神奈川産業振興センター)で、経営者が5人も集まって、僕の事業のためにブレストをしてくれたんです」と、嬉しそうに報告してくださいました。

「相談相手がいない」と一人で足踏みしていたという前原さんでしたが、自ら動き出した今、その熱意に応えてくれる心強い味方が確実に増えています。

本業がお忙しい中でも、顧客を想い、動くことで道を切り拓いていく前原さんの歩みをこれからも楽しみにしています!

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