下吹越香菜さん/会社役員
今の会社に入社して10年、役員となって8年。出産・育児を経て、「これからのキャリアにおいて、自分らしいカラーをどう出していくか」を模索していた下吹越(しもひごし)さん。さまざまな選択肢を検討するなかで出会ったのが「ACT!」でした。当初は「修行のつもりだった」と語る下吹越さんが、なぜご自身の事業を進める意思を持ったのかについて、お話を伺いました。
ACT!に参加したきっかけを教えてください。
下吹越さん: ちょうど今の会社におけるキャリア10年という節目に、今後の働き方を真剣に考え直していました。そんな時、以前から信頼していた相澤さん※のFacebookを偶然拝見し、ACT!というプロジェクトが始まることを知って、「これ今の自分に刺さる!」と直感しました。 起業にこだわっていたわけではなく、一度「自分に何ができるか」を棚卸しし、自分自身の強みを開発するための「修行」として、締め切り直前に滑り込みで申し込みました。
※ACT!のプログラムを提供する株式会社plan-A代表
事業アイディアはもともと温めていたものだったのですか?
下吹越さん: いえ、実は申し込みフォームを埋めている最中に、降ってきたものなんです。 本業の図書館のコンサルティングを通じて、「あらゆる施設の本棚が更新されず、古い情報のまま『死んで』しまっている」という課題をずっと感じていました。これってビジネスとして解決できるんじゃないか?というふわっとしたアイディアを、半信半疑のまま投げてみたのが始まりでした。

実際に参加してみて、ご自身の中でどんな変化がありましたか?
下吹越さん: 一番の変化は、「自信」と「視点」です。まだ生まれたばかりのアイデアに対して、周りの方々から「その課題感は共感できる!」「いいね」と前向きなフィードバックをもらえたことで、アイデアへの確信が少しずつ高まっていきました。 また、「お金やリソースをどう仕組み化するか」という経営的な視点を持って考え続けていることで、本業に対しても良い影響が出るなど、相乗効果が生まれていると感じています。
プログラムの中で、特に印象に残っているシーンは?
下吹越さん: Day3のお金の話(損益分岐点の計算)ですね。 それまでのワークは、どちらかというと「頑張って!」と優しく背中を押してもらっていた感覚があって。そこから、急に「現実の数字」というシビアな壁をチラ見せされた感覚でした(笑)。 実際に計算してみるワークでは「私は何にもできないな」と焦りもしましたが、この「理想と現実のバランス」を体験させてもらえるプログラムであることがACT!の凄さだと思います。優しい応援だけじゃなく、スパイスとしてプロの厳しさに触れたことで、かえってやる気に火がつきました。
下吹越さんが目指す「本の循環」とは、どのようなイメージですか?
下吹越さん: 「人がいる場所に、生きた本が届く仕組み」を生み出したいです。今の図書館は「場所があり、そこに人が行く」スタイルですが、私がやりたいのは、保育園や病院、ホテルのロビー、老人ホームなど、日常のコミュニティスペースにある本棚を常に鮮度の高いものにするための循環サービスです。また、個人から個人へ本が循環される仕組みも作りたいので、今色々と事業プランを検討中です。

ACT!への参加を迷っている方へのメッセージをお願いします。
下吹越さん: ACT!は、私のように「何かモヤモヤしているけれど、形になっていない人」が、安心して飛び込める場所です。アイデアさえあればよく、ハードルもいい意味で高くはありません。起業というと難しい印象がありますが、一歩目としてこれほど相応しい場はないと思います。思わぬ自分自身の考えに出会ったり、刺激的な仲間と出会ったりすることで、自分の「やりたいこと」が見え、小さく一歩を踏み出すきっかけになると思います。
インタビューを終えて(運営より)
キャリアを模索する中で、起業も一つの選択肢としてACT!に参加してくださった下吹越さん。5Daysプログラムを終えたあとは、アルムナイコミュニティとして相互に応援し合う仕組みもACT!の特徴ですが、積極的にイベントなどにも参加されている姿はエネルギーに満ち溢れています。これからも、想いの実現に向けた挑戦を、心から応援しています!