• 参加者の声

【参加者インタビュー】弁護士という枠を超え、自らの問題意識を形に。「良いチームを作る」ための最初の一歩。

中村翔さん/弁護士・会社員

本業ではクライアントの利益を守る弁護士として仕事をする中村さん。「自分自身で何かを生み出したい」という想いをもとに参加したACT!での3ヶ月間は、長年抱えていたモヤモヤを再認識し、具体的な事業プランへと昇華させる時間になったという中村さんに、お話を伺いました。

ACT!に参加しようと思ったきっかけを教えてください。

中村さん: ここ数年、弁護士として依頼者のために動く中で、自分自身の内側から湧き出る「何かを生み出したい」という気持ちが強くなっていましたが、何から始めればいいか分からず、腰が重い状態でした。

そんな時、Facebookの広告でACT!を知り、「アイデアベースでも大丈夫」という言葉が、まさに当時の自分にぴったりだと思い、まずは一歩踏み出してみようと応募を決めました。

本業とは異なる領域の起業アイデアですが、なぜそのテーマだったのですか?

中村さん: 弁護士が起業すると「リーガルテック」の分野に行きがちですが、私はそこにはあまり興味が湧かなかったんです。それよりも、自分自身が過去に直面し、ずっとモヤモヤしていた「評価の不公平さ」を解決したいという問題意識が根底にありました。

結局、事業を続けていく上で一番大事なのは、「自分の問題意識に根ざしているかどうか」。便利さよりも、自分が本当に解決したいことにフォーカスした結果、本業とは違う「組織やチーム作り」というテーマに辿り着きました。

中村さんの掲げる事業のビジョンを教えてください。

中村さん: ざっくり言うと、「良いチームを作りたい」ということです。 単に正しい評価点をつける仕組みを作りたいのではなく、評価という「人の人生を左右するような大事な場面」におけるボトルネックを解消することで、人間関係を円滑にし、組織をうまく回るようにしたい。そうやって、日本中に「良いチーム」を増やしていくことが、理想の姿です。

実際にACT!に参加してみて、印象的だったことはありますか?

中村さん: Day1のワークで、自分の考えや、言いたいことが驚くほど伝わらなかったことです。 頭の中では組み立てていたつもりでも、短時間でパッと伝えるには、自分の思いを言うだけではダメなんだと痛感しました。「伝わるとはどういうことか」を考え、回を重ねるごとに仲間の反応を見ながら伝え方を修正していったのは、とても貴重な経験でした。

また、起業家の先輩方の話を聞いて、「彼らの最初の一歩も、実は小さいものだった」と知れたことも大きかったです。自分も、前に進めばあんな風になれるかもしれないと勇気をもらえました。

働きながら参加するにあたり、ハードルはありましたか?

中村さん: 私は現在出向中ということもあり、リモート環境などを活用して調整できましたが、何より「宿題を作らない」というプログラム設計に助けられたと思います。 日々の仕事に追われる中で、その場のワークに全力で頭を使い、その場で完結できる。このスタイルは、働く人間にとって非常に参加しやすいポイントだと思います。

今後のステップについて教えてください。

中村さん: 田中さん(ACT!プログラムディレクター)に壁打ちをしていただき、進むべき道が整理されました。 まずは数ヶ月のうちに、AIなども活用してアンケート項目を作成し、テスト的に検証を始めようとしています。ACT!で出会った人事のプロフェッショナルな仲間たちにもフィードバックをもらいながら、信頼性の高い測定方法を磨き上げている最中です。

最後に、参加を検討している方へメッセージをお願いします。

中村さん: アイディアのレベル感なんて人それぞれで良いと思います。「ちょっと思いついただけ」の柔らかい段階の方が、むしろ柔軟に変えていけるという利点もあります。 「まず飛び込む、一歩踏み出す」という勇気を、ACT!のプログラムと仲間が全力で応援してくれるので、どんな段階にいても、迷っているなら試してみる価値は絶対にあると伝えたいです。


インタビューを終えて(運営より)

過去の「原体験」を元に、そこで感じた課題に誠実に向き合う中村さんの姿がとても印象的でした。ACT!が、様々な専門性を持つ人との「出会いの場」としても機能したことは、運営としてこの上ない喜びです。人の人生を左右する「評価」という場面の課題解決を、「誰もやらないなら、自分がやるしかない」と語る中村さんの静かな熱意の先に、「良いチーム」がたくさん生まれる未来の実現を、心から願っています。

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